鏡とブランコ

「鏡とブランコ」
 スローテンポで動く舞踏家と、バレエやベリーダンスを元にするダンサーとが、異なる動きをしながら進んでいく踊りの世界。そこにチェロによるオリジナルの音楽が流れ、寂しさや悲しみが起こるとともに、気持ちが落ち着き開放されていく。
 時には熱のこもる哀愁のメロディーとともに、魂が浄化されていく世界を表現します。

 現代人には、揺れ続けるブランコのような不安があります。しかし、人々の心の鏡は、互いに、ただそれらを冷たく映している。そこには、既存の価値観が崩れたことも関わっているでしょう。たとえば、今までは「男性」「権力者」などに中心を置く世界でした。では「多様性」が求められる現代においては、何が拠り所になっているのか。それを、身体と音とで探ります。
 2023年12月、大倉山記念館にて、本作品の本公演を予定しています。

リューシャ

リューシャ(RYUSHA)(ダンス)
 幼少期よりバレエに親しみ、1984年L.A.でJane Fonda のWorkOutを学び、Jazz dance、Hip-hop、Freestyleを経て、
2004年〜ベリーダンスインストラクターとして、大手ジム7社と契約し一旦、働きすぎで倒れる。
2009年〜アルカマラーニ所属後はMAHA、タカダアキコに師事。
上野水上音楽堂、野毛大道芸、世紀末レビューショーでは個性的な役(アマテラス悪漢役、アフロディーテ、etc.)多数出演。  
 現、無所属
 トルコ、ペルシャ、ハンガリー、バルカン半島、ジョージアなどの民族ステップを学びフュージョン化し振付指導もしつつ、野毛でパラダイスベリーと題した自主公演を7回継続後、即興への覚醒があり、ミュージシャンとのコラボ多々、improvisationと長持ちする身体作りを拡げていきたい。

北條立記

北條立記(作曲・チェロ)
 5歳よりチェロを始める。
 即興における直感的・直観的感覚を、作曲にも導入。
 バロック〜ロマン派〜近代〜現代の各時代の曲を扱いながら、調性・無調の枠にとらわれず、表現の明確さによって生まれる開放感というものを、探求している。
 作曲コンクールにて入賞、舞踊映像のコンペティションにてOfficial Selectionの経歴あり。
 演奏・作曲にとどまらず、グラフィックデザイン、公演マネジメント、ダンサーとのコラボも、欠かせない要素として、幅広く取り組んでいる。

吉野文裕

吉野文裕(舞踏-天空揺籃)(舞踏)
 2011年4月11日、吉本大輔氏の舞踏を見て感銘を受ける。
 が、何故そこまで心惹かれたのか全くわからなかったため、それを知るために自身も踊り始める。
 未だ答えは見えない。
 2016年に処女作「柳緑花紅」を発表後、年に一度のソロ公演を中心に活動中。

奥原進

奧原進(原案)
 フリーライター、俳人(蘇丹)。
 19世紀、産業革命への反動で人間性回復の芸術運動が展開された。現在のAIの発展は当時と似た局面にあり、新たな模索が求められていよう。